理想のテーマを求め続け、テーマは10個以上は使っていますが、一回りしてSANGOに戻りました。
その理由は一番機能が多く、カスタマイズが一番しやすかったから。
私が一番長い間利用しているテーマです。
販売されている有料テーマの中には、そのテーマを紹介して購入されると紹介料がもらえる仕組み(アフィリエイト)があります。
しかし、SANGOには紹介料の仕組みはありません。
それにも関わらず、ネット上で有料のおすすめテーマとして根強い人気を維持してる、その理由を具体的に解説していきます。
SANGOテーマの特徴
価格 | ¥14,800(税込) |
販売形態 | 買い切り |
販売年月 | 2017年9月 |
現開発者(2021年1月~) | @steelydylan |
販売元 | BOOTH |
\ 初心者さんから上級者まで /
「SANGO」はWebメディア「サルワカ」の@catnose99さんが制作した有料WordPressテーマ。
サルワカを立ち上げて1年で200万PV/月を超えたノウハウが詰め込まれてます。
2021年より@steelydylanさんが開発運営を担当することになりました。
Webサイトに滞在しているユーザーがストレスを感じないような居心地の良いデザインがコンセプト。
SANGOは利用者が多いので、SANGOのことでわからないことは、ネットで調べると答えが見つかる安心感もあります。
SANGOのレビュー
使いやすさ
初心者には直感的でわかりやすい操作方法と設定、中上級者には一歩踏み込んだカスタマイズが可能、と初心者から上級者まで、その人の技術力に応じて幅広い使い方が出来ます。
使いやすさのポイントとして、次の内容をそれぞれ解説していきます。
- ブロックエディター完全対応
- 「SANGO Land」からコピーペーストでデザイン簡単
- 設定箇所が散っているのはデメリット
ブロックエディター完全対応
下図はSANGOテーマでのブロックエディタでの操作画面です。ブロックエディタ上でマウスのクリックだけでどんなことが出来るのかを御覧ください。
このように、フレームをつけたり、吹き出しをつけたりと、SANGOが持っている機能で様々なデザインがマウスのクリックを基本に簡単にできます。
SANGOはブロックエディタの編集画面上で使える機能が抜群に多いです。
「SANGO Land」からコピーペーストでデザイン簡単
「SANGO Land」とは、デザイン済みのSANGOブロックが用意されているWebサイト。
通常、記事を装飾したりカスタマイズするにはHTMLやCSSの知識が必要ですが、HTMLやCSSを知らなくても、「SANGO Land」から使いたいパーツをコピーし、自分のWordPressの編集画面で貼り付けるだけで、簡単にカスタマイズができる魔法のようなサービスサイトです。
SANGO Landはデザインの宝庫!!
もちろん、ブロックエディターで利用できます。
「トップページのレイアウトを丸ごとコピー」という大胆なカスタマイズでも、SANGO Landから一発で簡単にコピーすることができます。
その動画をご覧ください。
コピーした後は、編集画面で自分用にアレンジしていけばOKです。簡単ですよね。
トップページのレイアウトがコピペでこんなに簡単にできちゃうなんて、驚きじゃないですか。
そもそも、どんな装飾やデザインが出来るのかも思いつきません。
そんな時も、SANGO Landをあれこれと見ているだけで「こんなことできるんだ!ページに取り込んでみよう」と、自分のサイトにコピペで設定できるわけです。
文章だけが並ぶページよりも、装飾やデザインを変えることでぐっと読まれやすくなりますよ。
SANGO Land のブロックパーツは協力者からの提供もありどんどん増えています。これからも楽しみです。
設定箇所が散っているのはデメリット
SANGOの長い歴史の中で、大きなバージョンアップが数回ありました。
その度に、ありがたい機能がSANGOに追加になっているのですが、少々ツギハギのパッチワーク的で、SANGOの設定箇所が一箇所ではなくちらばっています。
設定箇所が1箇所にまとまっていれば、迷うことは無いのですが、これを設定するときはこっちの画面、あれを設定するときはあちらの画面と、何年か利用している私でも「この設定はどこにいった?」と探すことがあります。
他の新しいテーマを使ってみたときに、設定箇所が1箇所にまとまっていないことは、初心者さんには使いづらいかもと感じたので、記しておきます。
SANGOを初期設定のまま利用している人がいるのは、このせいかなとも感じます。
とはいえ、設定しなくても、そのまま使えるのがSANGOの魅力ですよ。
\ 初心者さんから上級者まで /
機能
SANGOの主な機能は以下の通りです。機能が多くブロックエディタ完全対応で充実しています。
高速化機能 | ◯ | 構造化マークアップ | ◯ |
---|---|---|---|
記事一覧 | ブロック | 目次 | ◯ |
お知らせバー | ◯ | スライダー | ◯ |
フルスクリーン | ◯ | リスト | ブロック |
見出し | ブロック | ステップ | ブロック |
吹き出し | ブロック | メッセージボックス | ブロック |
タブ | ブロック | ボタン | ブロック |
ボックス | ブロック | ボックスメニュー | ブロック |
タイトル付ボックス | ブロック | 関連記事(内部リンク) | ブロック |
参考記事(外部リンク) | ブロック | Q&A | ブロック |
アコーディオン | ブロック | レビュー(星マーク) | ブロック |
商品レビューボックス | ブロック | A/Bテスト | ◯ |
SNSシェアボタン | ◯ | LP専用 | ◯ |
広告タグ管理 | ◯ | プロフィール | ◯ |
条件分岐 | ブロック | カスタムカラー/書式 | ◯ |
共通コンテンツ | ◯ | 投稿者情報 | ◯ |
機能についてはこちらを参照ください。
また、アップデートは頻繁にあり、使いやすくなる新機能が次々に追加されています。
また、変化(進化)が速いので追いつかないかもしれませんが、すべての機能を使いこなす必要はありません。
プラグインを最小限に抑えられる
SANGOにはページ表の高速化機能が取り込まれています。
ページ表示の高速化のために、「キャッシュ設定」「ソース等の圧縮」「遅延読み込み」があるので、そのためのプラグインをインストールする必要はありません。
プラグインはインストールし過ぎると動作が重たくなったり、テーマやプラグイン同士が干渉し合って不具合の原因になるので、必要最低限にとどめておくことがサイトの安定につながります。
プラグインを減らせることはサイト運営では大きな利点です。
デザイン
SANGOは初期設定のままだと、「このサイトはSANGOだ!」とかなりわかりやすいのですが、カスタマイズすれば「これSANGOなの?」とわからないほどにだってなります。
まずはどんなデザインなのか、SANGOのデモサイトをご覧ください。
SANGOのデザインは賛否両論!
その理由の解説も含め、デザインに関する次の項目を1つずつ見ていきましょう。
- SANGOの個性について言及
- 初期設定のままでも見栄え良いWebサイトが作れる
- SANGOと分からないほどカスタマイズも可能
- デザイン機能によってページ表示が遅くなったりしない
SANGOの個性について言及
SANGOを使いたくないという人の理由はこれが多いのではないでしょうか。
- デザインが他のサイトとかぶる、似てる。
- 各所の「SANGO」感が否めない。
- 丸みのある可愛いデザインになる。
デザインは初期設定のままでも見栄えよく出来るので、初期設定のまま利用されている人は、他のサイトとかぶりやすくなりますね。
たしかに、デザインの雰囲気は、クール、シンプル、格好良さを求めるようなコーポレートサイトには不向きでしょう。
「SANGO」感とは、次の3ポイントではないかと思います。
- 四角い部分が丸みを帯びていること
- メインカラーのきれいなブルー
- 目次のアイコン
SANGOを初期設定のまま利用すると、メインカラーは水色に近いブルーで、四角い部分の角は丸みを帯びて立体感があります。この「ブルー」や「角丸の立体感」を見たとたんに「SANGO」とわかる人にはわかる!
また、各ページの目次のアイコンが特徴的。
「カラー」も「角丸」も簡単に変更できます。変更したい人は変更すればOK!
これをデメリットと言う人もいますが、デメリットではないのです。
SANGOの丸みを帯び立体感のあるデザインは、Googleが提唱するマテリアルデザインに基づいているからです。
Google Search Central のWebサイトデザインもブルーがメインで角丸です。
ボタンやボックスの立体感、余白の取り方、文字の大きさもSANGOデザインと似ています。
そういう私も「マテリアルデザイン」を知るまでは、「角丸はちょっと嫌だな」なんて思っておりましたが、理由を知ってからは抵抗が無くなりました。
初期設定のままでも見栄え良いWebサイトが作れる
すぐに記事を書き始めることも可能。
初期設定のカラーのブルーは、SANGO公式サイトのテーマカラーのブルーと同じできれいな色なので、このまま使っている人がいるのも納得できます。
デザイン機能によってページ表示が遅くなったりしない
サイトをカスタマイズしていくと、その分サイトが重たくなりがちですが、SANGOにはそうならない工夫もされています。
他のテーマでデザインや機能がかなりカスタマイズ出来るものがありましたが、ページ表示がどんどん遅くなり、あきらかに重たい。
ページを開くのに時間がかかりすぎて、これではページを見てもらえない!という残念なテーマもありました。
SANGOと分からないほどカスタマイズも可能
さきほどの「SANGO Land」を利用すれば、カスタマイズは簡単に出来ます。
また、HTMLやCSSの知識がある人にとっては、もう一歩深く入り込んでカスタマイズが出来ます。
他のテーマだとカスタマイズは出来ることは出来ても、制限の中でカスタマイズしていくと煩雑になり、すっきりとしたカスタマイズができませんでした。
SANGOは自分のオリジナルのパーツを簡単に追加できるので、自分の望む通りにデザインが出来ることが嬉しいです。
\ 初心者さんから上級者まで /
カスタマイズの自由度
私がSANGOに戻ってきた理由がカスタマイズの自由度です。
ブロックエディターが無い時代は、SANGOは制限からカスタマイズしづらく、SANGOデザインから脱出できませんでした。
ところが現在のバージョンでは、初級者は「SANGO Land」から、中上級者ならHTMLでとカスタマイズの範囲がすごく広いくなりました。おかげで思うようなデザインができます。
上級者はかなりカスタマイズできるので、SANGO感無しのデザインにもできます。
カスタマイズの幅が広い
SANGOには以下のカスタマイズ機能が用意されています。
カスタムプリセット | 一度作ったブロックの設定を使い回す←フル活用 |
---|---|
カスタム書式 | オリジナルの装飾を追加←フル活用 |
コンテンツブロック | CTAなど、サイト内の使いまわしブロック←超便利! |
カスタムカラー | オリジナルのカラーパレッドを追加←自分用にセットして活用 |
カスタムCSS | 特定のブロックだけ有効なCSS←フル活用 |
カスタムJS | 特定のブロックにのみ適用されるJavaScript機能 |
カスタムコントロール | CSSやJavaScriptを応用し、設定した値を変数として利用 |
カスタマイズブロック | ブロックを自作 |
このように、カスタマイズしやすいように、間口が広げられていると思いませんか。
1つのサイトに使うデザインパターンは限られたものなので、それらを保存しておけば、クリックだけで再現でき、めちゃくちゃ時短になります。
自分用のオリジナル設定ができる
私が一番便利だなと思う「カスタムプリセット」について、具体的にご紹介します。
制作の時短になる便利な機能です。
下のようなBefore/After枠を作ります。これをいちいちHTMLで作成すると大変ですが、あらかじめカラムブロックを応用したHTMLとCSSを「カスタムプリセット」として保存登録してあるので、使うときに呼び出すだけです。
編集画面で「カラムブロック」を選びます。このとき「カスタムプリセット」をクリックすると、あらかじめ「カラムブロック」に保存しておいたプリセットが表示されます。
保存しておいたプリセットの中から、使いたいプリセットを選び「使用する」をクリック。
保存しておいたプリセットが表示されました。あとはそれを元に適宜編集するだけです。めちゃくちゃ時短!
このように、サイト内でよく使うブロックパターン、カラーや文字装飾も、自分用にカスタマイズして登録しておき、使うときは編集画面からはそれを呼び出して使うだけ。
サイト内のデザインに統一感がでて、作業が断然速くなります。
サポートとマニュアル
サポート体制
SANGOの導入やカスタマイズの個別サポートは対応していません。
SANGOが原因と考えられるバグ(障害)が生じている不具合は、フォームから問い合わせができます。
このときに購入者である証拠として「購入したときの番号」が必要になりますので、購入時のメールは保管しておきましょう。
質問、リクエストは、カスタマイズガイドのコメント欄から投稿します。
質問の前に「SANGOについてのよくある質問」を見ると、かなりのボリュームのQ&Aがあるので、大抵のことはここで解決するかもしれませんね。
テーマのアップデートでバグ(不具合)を発見した時、問い合わせフォームから状況を報告すると、すぐに対応していただきました。毎回、対応が敏速でとても信頼感があります。
不定期ですが、Youtubeライブで「SANGOの勉強会」があります。SANGOの新しい機能の紹介など、とても参考になります。
マニュアル
マニュアルは、サイトになっていてビジュアル重視で見てわかるように、丁寧で充実しています。
SANGOの長い歴史の分、充実し過ぎて、情報がどこにあるのか見つからないこともしばしば。
検索すると欲しかった情報は見つかるのですが、その情報が何世代も前のバージョンで現在のバージョンでは対応が違うということもたまにあります。
新旧の情報が混在していることもあるので、もう少しだけ整理してもらえたらな~と思います。
価格
WordPressテーマ
14,800円(税込)
買い切り価格です。
バージョンアップは無料
購入者には今後リリースされるテーマは無料でダウンロード。
アップデートの情報はSANGOの公式X(旧Twitter)で、その都度発信されます。
SANGO購入者のサイトなら、何サイトにでも使えます。
バージョンアップは頻繁にあるので、どんどん便利になっています。機能が多いといってもすべての機能を使いきる必要はありません。
\ 初心者さんから上級者まで /
メリット・デメリット
SANGOのメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
ブロックエディターに完全対応。初心者でも上級者でも各レベルに合わせて使いこなせる。 「SANGO Land」が超便利。 カスタマイズの範囲が広い。 | デザインが被りやすい デザインのどこかにsango感が否めない シンプル、クールなデザイン、ビジネスライクなデザインのサイトには向かない。 |
SANGOをおすすめする人
- あたたかく親しみやすいデザインのサイト・ブログを作成したい人
- 多機能で使いやすいテーマを求める人
- カスタマイズでオリジナリティを出したい人
- 有料テーマを使ってカスタマイズを極めたい人
\ 初心者さんから上級者まで /
さいごに:感想
私がSANGOを初めて使ったのは2018年。
当時はまだカスタマイズできる範囲が限られており、カスタマイズできない分、他のSANGOを使ったブログと似た雰囲気になってしまうのが嫌で、その後、他のテーマをいくつか利用しました。
テーマの中でカスタマイズができるようになると、極端にサイト表示速度が落ちたり、高速化を重視すると素人っぽいデザインしかできなかったり、CSSをかなり書き込まないとカスタマイズができなかったりと、なかなか満足できるテーマはなく、テーマ追求の旅は続きました。
SANGOがブロックエディターに対応して、カスタマイズがしやすくなったことを知り、それからSANGOに戻り現在に至ります。
SANGOのように、中上級者が満足できるほどカスタマイズできるテーマは、なかなか見つかりません。
「どのテーマがおすすめ?」と聞かれると、どんなサイトかによっておすすめは異なりますが、サイトを運営していくには使いやすいことが一番なので、SANGOを紹介することが多いです。
\ 初心者さんから上級者まで /