ここ数日の間、Gmailで受信するメール本文中に奇妙な誤字脱字が目立つように。
当初は送信者の単なる入力ミスだと思っていたのですが、一人だけではないし、メールマガジンですら、なんだかお粗末な日本語だったりと、誤字脱字メールが多すぎる。

そして、原因はまったく別の場所にありました。
実はこれ、Gmailの「自動翻訳機能」が引き起こすトラブル。同じメールなのに送信者と受信者で表示される内容が違うという不思議な現象が起きていました。
知っていればどうってことはありませんが、知らないとメールの双方間トラブルにもなりかねません。メール本文に誤字脱字が多いなと感じたら、自動翻訳機能を確認してみてくださいね。
原因はGmailの「自動翻訳機能」
下図は、実際に自動翻訳された日本語のGmailの本文の一部です。赤枠で囲った部分が誤変換された文字。


誤変換がけっこうありますよね。次のように、日本語としておかしいんです。
- 残してください → × 残ってください
- まとまりました → × きちんとありました
- 以前は → ×それでは
意味が通じない不自然な日本語がこれだけあると「変だな?」と気付きます。普段から連絡をとっているお相手ですので、メールの違和感には気づきました。
送信者にメール本文の画面ショットを撮って確認したところ、送信者と受信者で違う文章になっていることが判明。



もしかして・・・
- パソコンにウイルス侵入?
- 本物を装った詐欺メール?
- スパムメール?
原因は、Gmailの自動翻訳機能によって不適切に変換され、Gmailが自動的に「日本語を日本語に翻訳」しようと本来の内容とは異なる文章に変換していたことです。
自動翻訳機能をOFFにすると、送信者と同じ文章になりました。
今までにも、英語の本文が送られてくるときに、名前の漢字が違うということはありましたが、ここまであちこち変換されてしまうとちょっと問題です。
X(旧Twitter)でも同様の報告をされている方がいらっしゃいました。
不自然な日本語への変換ならまだしも、これはやっかいだなと感じるのは、勝手に文字を挿入したり、単語を入れ替えるところ。
- 500円 → × わずか500円
※「わずか」という文字が勝手に挿入された。 - パートさん → × 労働者
※単語が勝手に変換された。
他にも悪意すら感じてしまう誤変換もあり、自動翻訳されていることに気づかなかったら、双方でトラブルにもなりかねないケースもあるでしょう。
単なる誤字脱字ではなく、文字の入れ替えや意味の変換が起きているため、気づきにくいところが厄介です。特にこの現象は英語と日本語が混在したメールで問題が発生しやすい傾向があるようです。
対処法:自動翻訳機能をOFFに


- 問題のあるメールをGmailで開く。
- 翻訳機能の歯車マーク(図中①)をクリック。
- 「今後英語は翻訳しない」(図中②)を選択する。
このメールは英語と認識されていたようです。
自動翻訳機能をOFFにすれば、このような問題は発生しません。設定を確認し、必要に応じて変更することをお勧めします。
未然に防ぐために
意味不明な日本語の文章に出会ったら、単なる誤字脱字と片付けず、自動翻訳機能が関与している可能性を疑ってみてください。特に普段から問題なく連絡を取り合っている相手からのメールで急に不自然な表現が増えた場合は、このトラブルを疑うべきです。
自動翻訳機能は便利なツールですが、時に思わぬ「勝手な自動翻訳」でコミュニケーションを妨げることも。この記事を参考に、トラブルを未然に防いでくださいね。
このトラブルについて情報を検索しても、これだ!と確信が持てる解決策が見つからず苦労しました。同じ問題に直面している方の助けになればと思い、自らの経験と解決策を記事にします。