サイト(ホームページ)を作ろうと思ったとき、初心者でも簡単にサイトを作成できるツールの選択肢が広がり、迷ってしまいますよね。
「WordPressって本当に初心者でも使えるの?」そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
私はホームページビルダーから始めて、Dreamweaver、MovableType、アメーバブログ、SIRIUS、グーペ、カラーミー、Studio、WordPressなど、さまざまなホームページ作成ツールを使いました。
WEB制作歴20年以上の私が様々なツールを試した結果、「初心者が最初に選ぶべきホームページ作成ツール」として、いつもおすすめしているのがWordPressです。
その理由は、専門知識がなくてもプロのようなサイトが作れるから。
圧倒的な自由度で思い通りのデザインを実現できる上に、SEO対策がしやすく、しかも低コストで始められます。
「プロに頼まなくても、自分でここまでできるんだ!」と驚くほどの完成度を目指せますよ。
この記事では、初心者の方でも安心してWordPressを使い始められる理由や、実際に利用することで得られる多くのメリットを、プロの視点から詳しくお伝えします。
デザインも機能も無限大!思い通りのホームページが作れる
WordPressの最大の魅力は自由度の高さです。
WordPressがどのように構成されているのか大まかに言うと、
WordPress本体のソフト+テーマ(テンプレート)+プラグイン(機能追加)です。
WordPressが自由度の高い理由は、テーマとプラグインが数千種類以上用意されており、デザインや機能を自由にカスタマイズできるからです。
まず最初に、WordPressの「テーマ」とは、ウェブサイト全体の見た目やレイアウトをあらかじめデザインされたテンプレートのことです。
テーマを選ぶことで、複雑なコードを書かなくても、簡単にサイトのデザインを変更することができます。
たとえば、テーマを変えるだけで、サイト全体の雰囲気をガラリと変えたり、ブログサイトをオンラインショップ風にしたりすることが可能です。サイトの「着せ替え洋服」のようなものとイメージすると分かりやすいかもしれません。
同じテーマを使えば、初心者でもプロでも関係なく同じ基盤でサイトを作成できます。初心者だからといって「素人っぽいデザイン」になることはありません。
プロは同じ基盤からカスタマイズをするのでより洗練されたものに仕上がるということです。
関連記事同じ記事でWordPressテーマを比較してみた【デモサイト】
次に、WordPressの「プラグイン」とは、サイトに新たな機能を追加したり、既存の機能を拡張したりするためのツールのことです。
より簡単に言うと、サイトの「アプリ」のようなものとイメージすると分かりやすいかもしれません。
たとえば、お問い合わせフォームを設置したい場合や、ECサイト機能を追加したい場合など、プラグインを導入することで、様々な機能を簡単に実現することができます。
テーマがウェブサイトの見た目を決めるのに対し、プラグインはウェブサイトの機能を拡張する役割を担っています。
つまり、WordPressは「テーマ」と「プラグイン」を活用することで、デザインも機能も自由にカスタマイズ可能なサイトを作ることができるのです。
Googleで上位表示を狙えるホームページに
WordPressは、SEO(検索エンジン最適化)に強いホームページ作成ツールとして知られています。
その理由は次の通りです。
1.検索エンジンが好む構造になっている
WordPressを使いさえすれば上位表示できるというわけではありません。WordPressの内部構造は、検索エンジンの仕組みと非常に相性が良く、SEO対策がしやすいように作られているということです。
関連記事検索エンジンて何?
簡単に言うと、WordPressで作ったサイトは、検索エンジンに「このサイトの内容は分かりやすいよ!」とアピールしやすい状態になっているということです。
ページの構造がシンプルで、本文中に、見出しタグ(h1, h2など)を簡単に設定でき、記事の構造が明確になります。
また重要なキーワードが適切な場所に配置されているなど、検索エンジンがサイトの内容を正確に理解しやすく、サイトを評価する上で非常に重要です。
2.SEO対策用のプラグインがある
「SEO SIMPLE PACK」「All in One SEO Pack」 や 「Yoast SEO」 などのプラグインを利用することで、高度なSEO対策を行うことができます。
テーマによっては、HTML5の最新仕様に完全準拠してるもの、W3C検証に完全対応した堅牢なコーディングのものなど、高速な読み込み速度を実現する最新技術のものなど、SEOに徹底的に対応しているテーマもあります。
一方、他のホームページ作成ツールでは、SEO対策よりも視覚的な効果を重視したデザインが多く、その結果、ページ表示が遅い傾向があります。
また、WordPressは簡単に記事を追加できるので、記事の更新頻度が高くなれば、これも検索エンジンから評価される対象になりますね。
ただし、WordPressを使うだけで必ずしも上位表示されるとは限りません。コンテンツの質や、他のSEO対策も重要ですが、検索エンジンでの上位表示を目指す方にとって、検索エンジンが好む構造で、また豊富なSEOプラグインがあるWordPressはまさに頼れる選択肢と言えるでしょう。
- 基本的なSEO知識を学びましょう
キーワード選定、タイトルタグ、メタディスクリプションの最適化など、SEOの基礎をしっかりと理解することが大切です。 - シンプルなテーマを選びましょう
デザインが複雑なテーマは、表示速度を低下させる場合があります。SEOに悪影響を与えるリスクを回避するため、軽量かつシンプルなテーマを選択しましょう。 - プラグインを厳選して使いましょう
プラグインを多用しすぎると、サイト速度の低下やセキュリティリスクが高まる可能性があります。必要なプラグインに絞り、適切に管理することが重要です。
WordPressは全世界の43.6%のサイトが利用中!
世界中のサイトの約43.6%がWordPressで作られています(2024年4月時点)。
サイト制作を大きく分けると、WordPressのようにツールを利用して初心者でも簡単にサイト制作ができるCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)を利用する方法と、それ以外の方法に別れます。
そして、日本でCMSを利用しているサイトの中では、WordPressが圧倒の82.5%!
この圧倒的な利用率は、WordPressがいかに多くの人に支持されているかを語っています。
当社も含め、Web制作会社もWordPressを利用してサイトを作成することがとても多いのです。
WordPressが人気の理由は以下の通り。
- 使いやすさ(操作性)
- 機能追加の拡張性
- カスタマイズ性
- SEOに強い
- 豊富な情報源がある
- 無料
最後の無料というのは大きな理由でしょう。ここまでメリットが揃えばWordPressを利用しない手はありません。
このように、WordPressは利用者が多いため、豊富な情報源がネットにあり、情報を探しやすく、フォーラムやブログでのサポートも充実しています。
他のツールでは情報が少なく、問題解決に苦労することもありますが、WordPressならネットで検索すると情報がまず見つかるので、初心者でも安心して使えるのではないでしょうか。
さらに、有料のテーマを利用する場合は、テーマの開発元よりサポートも提供されることが多く、より確実な問題解決が可能です。
このような多層的なサポート体制により、WordPressは他のツールと比べて、より安心して利用を始められるツールと言えるでしょう。
低コストでプロ並みのサイトが手に入る
WordPressは、これだけ様々なことができ本格的なサイトが作れるのに、WordPressのソフト自体は無料で利用できるという、コストパフォーマンスの良さも大きな魅力です。
最低限必要なコストとしては次の2つです。
- レンタルサーバー:WordPressを稼働させるためのサーバー料金
- ドメイン:サイトのウェブアドレス(URL)のための年間費用
必要な費用は主にレンタルサーバー代やドメイン費用で、有料のテーマやプラグインを活用しても、驚くほど経済的に本格的なサイトが運営できるのです。
WordPress | その他のサービスやツール | |
---|---|---|
ドメイン/年 | 2,000 円 | 2,000 円 |
サーバーorサービス利用料/月 | 1,500 円 | 3,000 円 |
年間合計費用 | 20,000 円 | 38,000 円 |
レンタルサーバーによっては、そのレンタルサーバーを利用している限りはドメインが永年無料で提供されるサービスもあり、実質レンタルサーバー代のみでサイトの運営ができます。
つまり、サーバーを契約すると無料でドメインをプレゼント。
一方で、他のホームページ作成ツールはどうでしょうか。Jimdo、StudioやGoopeなど、初めての方でもおしゃれなサイトが簡単に作れるツールもあります。
ただし、無料プランには広告が表示されたり、機能を活用するには上位の月額プランが必要になる場合が多いです。実際にいろいろなツールを使ってみてわかったのですが、出来ないことが意外とあります。
WordPressなら簡単に出来ることが、そのサービスでは制限が多くて出来なかったり、やりたいことを実現するためには上位プランアップを迫られることもあります。
その結果、長期的には費用がかさむこともしばしば。
これに比べ、WordPressは年間の運用費用が約2万円前後ので、長期的に見て大幅なコスト削減が可能です。
制作会社に依頼する方法もありますが、一般的な相場としては、制作費用は最低でも30万円以上かかり、その後月額1万円以上の保守費用が発生することを考えると、WordPressで自分でサイトを制作することがいかに経済的かがわかります。
また、制作会社に依頼する場合は、打ち合わせや確認を含めて1ヶ月以上は時間もかかってしまいます。
自分でサイトをつくる場合は、最初の設定や使い方を覚えるには少し労力が必要かもしれません。しかし、結果的には最初の努力が、自由度の高いサイト作成や低コストでの長期的な運用になります。
WordPressによって得た知識も、キャリアとして活かせますよね。
ビジネスの成長にも対応できる柔軟性
WordPressはサイトの規模が大きくなったり、新しい機能が必要になったときも柔軟に対応できます。
他のホームページ作成ツールでは、契約しているプランによって機能が限られていることが多い中、WordPressではプラグインを活用して必要な機能を追加できます。
たとえば、初めはブログに特化していても、後から商品を販売をするのでECサイトにしたり、Instagramの発信が活発になったのでサイトにInstagramを組み込んでギャラリー風にするなど、多様な機能を柔軟に組み込むことができます。
プログラミングの知識は不要。プラグインを導入するだけで、必要な機能をサイトに追加できるため、成長するビジネスの変化に対応できます。
まとめ:初心者でもWordPressを選ぶべき理由
この記事を通して、WordPressが初心者にもおすすめな理由やその魅力を知っていただけたのではないでしょうか。
自由度の高いデザインや機能、SEO対策のしやすさなど、さまざまなメリットがあるWordPressなら、自分らしいホームページを手軽に作ることができます。
しかも、コストを抑えながらプロ並みの仕上がりを目指せるのがうれしいポイントです。
最初は少し戸惑うことがあるかもしれませんが、使っていくうちに慣れていきますし、困ったときは多くのユーザーが発信している情報やサポートを活用できます。
少しずつ進めていくことで、自然とスキルも身につき、ホームページづくりが楽しくなるはずです。
まずはできるところから始めてみましょう。
WordPressは、初心者でも気軽に挑戦できるうえ、将来にわたって活用できる心強いツールです。あなたのアイデアを形にして、素敵なホームページを作り上げてくださいね。
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