ホームページを自作したいと考えている方へ、どのサービスを使えばいいのか迷っているかもしれません。
自力でできるかどうかも気になりますよね。
私はホームページビルダーから始めて、Dreamweaver、MovableType、アメーバブログ、SIRIUS、グーペ、カラーミー、Studio、WordPressなど、さまざまなサービスを使いました。
ウェブサイト制作20年以上の経験から言うと、ずばりWordPressをおすすめします。
専門知識がなくても大丈夫!
この記事では、そのWordPressをおすすめするに至った理由を具体的にわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたも今日から自作ホームページの一歩を踏み出せること間違いなしです。
WordPressとは?初心者でも使える理由
WordPressとは
WordPressは、世界中で最も広く利用されているコンテンツ管理システム(CMS)です。CMSとは簡単に言うと、ブログやホームページを簡単に作成・編集・管理できるツール。
専門的な知識がなくても、HTMLやCSSの知識がなくても、美しいサイトを手軽に作ることができるため、初心者からWeb制作のプロまで幅広いユーザーに利用されています。
日本での利用状況と人気
WordPressは日本でも非常に人気が高く、2024年4月時点での国内シェアは約82%という驚異的な数値です。
この人気の理由は以下の通りです。
- 使いやすさ
- 機能追加の拡張性
- 豊富な情報量
有名企業の大規模サイトから個人ブログまで、幅広い用途に対応できることが支持を集めている理由です。
特に、フリーランサーや個人事業主にとっては、コストを抑えながらプロフェッショナルなホームページを作れる手段として重宝されています。
なぜWordPressが初心者におすすめなのか
WordPressが初心者におすすめの理由をいくつか挙げてみます。
- 使いやすさ
- デザインの自由度
- 豊富な機能と拡張性
- SEOに強い
- コストパフォーマンスの高さ
- 情報の多さ
- スキル習得
ひとつずつ見ていきましょう。
使いやすさ
WordPressの最大の特徴の一つはその使いやすさです。
管理画面からサイトの編集や設定が容易に行え、初心者でも迷わず操作できます。
一般的な文書作成ソフトに似たレイアウトなので、すぐに馴染むことができるでしょう。
記事の投稿や画像のアップロードなど、コンテンツ作成に関する作業も直感的に行えるよう設計されています。
デザインの自由度
WordPressのデザインは「テーマ」と呼ばれるテンプレートで決まります。
無料、有料合わせて数千種類のテーマがあり、サイトに合ったデザインを選べるので、プロが作成したようなサイトも簡単に作れます。
テーマの中のカスタマイズ機能を活用すれば、カラーやフォント、レイアウトなどを変更できるので、テンプレートを基盤にそこからオリジナルにデザインしていきます。
CSS(スタイルシート)など専門知識を学習をすれば、さらに、自由度の高いデザインが実現します。
豊富な機能と拡張性
プラグインは機能を追加する拡張機能です。
WordPressの真の強みは、プラグインによる拡張性にあります。
例えば、「お問合せフォーム」、「予約フォーム」、「SNSとの連携」など、必要な機能を簡単に追加できるプラグインが豊富に揃ってます。
これにより、シンプルなブログからECサイト、洗練されたポートフォリオサイト、さらには会員制コミュニティサイトまで、多岐にわたるウェブプロジェクトが実現できるのです。
最初から様々な機能を網羅しようとしなくても、サイトの成長や要求の変化に合わせて柔軟に機能を追加できる点も注目ポイント。
初期段階では基本機能のみを使用し、必要に応じてプラグインを追加することで、サイトを段階的に発展させることが出来ます。
SEO対策に強い
「SEOに強い」って言うと、WordPressを使えば勝手に検索順位が上がるみたいに聞こえちゃいますよね。しかし、そういうことではありません。
あくまでも「WordPressはSEO対策ができます」です。
WordPressの内部構造は、検索エンジンの仕組みと非常に相性が良く、SEO対策がしやすいように作られています。
さらに、SEOに特化したプラグインを活用することで、より高度なSEO対策の最適化ができます。
適切にSEO対策が最適化されたサイトは、Googleからも評価されやすく、結果として、検索結果での上位表示をしやすくなるというわけです。
コストパフォーマンスの高さ
WordPressは、これだけ様々なことができるのに、WordPressのソフト自体は無料で利用できるという、コストパフォーマンスの良さも大きな魅力です。
最低限必要なコストとしては次の2つです。
- レンタルサーバー費用:WordPressを稼働させるためのサーバー料金
- ドメイン費用:サイトのウェブアドレス(URL)のための年間費用
これらの費用は必要になりますが、他のサイト構築ツールと比較すると、はるかに経済的です。
サーバーを契約すると無料でドメインをプレゼントしてくれるところもありますし、お得なキャンペーンも定期的に開催されているので、上手に活用すれば費用はかなり浮かせることもできます。
目安としては年間で15,000円~20,000円みておきましょう。
WordPressの情報源の多さ
WordPressでホームページを自作する際、豊富な情報源があることも大きな利点です。
ネット上には初心者向けの解説記事や動画が充実しており、多様なフォーラムやチュートリアルも利用可能です。
困ったことがあればネットで検索すれば大抵は解決策が見つかります。
これは大きな安心材料じゃないですか。
WordPressに関連する書籍もたくさん出版されています。
また、WordPress専門の開発者や制作会社、デザイナーは多数いるため、必要に応じて専門家に依頼することも可能です。
運用・更新のスキルが身につく
WordPressを使いこなすことで、サイトの運用や更新に関する知識が習得できるので、将来的にも役立ちます。
WordPressでサイトが作成できる、サーバーが使える、サイトの運営ができるとなったら、どこに行っても役立つスキルですよね。
特にフリーランスや個人事業主にとっては、大きな強みになります。
他のサイト制作サービスとの比較
WordPress | 作成サービス (Wix・Jimdo等) | ホームページビルダー | ECサイトサービス | |
---|---|---|---|---|
初期コスト | ||||
運用コスト | ||||
使いやすさ | ||||
カスタマイズ性 | ||||
デザインの 自由度 | ||||
機能の拡張性 | ||||
SEO対策 | ||||
初期スタート | ||||
メンテナンス | ||||
情報量 |
この比較表から分かるように、WordPressは多くの面でバランスが取れており、特に使いやすさ、カスタマイズ性、拡張性の面で他の選択肢を上回っています。
初心者でも扱いやすく、かつ成長に合わせて発展させていけるサイトとして、WordPressは最適な選択肢と言えるでしょう。
WordPressの潜在的な課題と解決策
WordPressにもデメリットはあります。先程の比較表の「初期スタート」と「メンテナンス」の項目にあたります。
- サイト攻撃の対象になりやすい
- 最初の設定に時間がかかる
WordPressにはいくつかの潜在的な課題もありますが、それぞれに対策があり、これらを実施することで安全でスムーズに運用できます。
セキュリティ対策の必要性
WordPressはオープンソースソフトウェアといって、そのプログラムコードは一般に公開されています。これにより、誰でもWordPressの内部構造や仕組みを詳しく調べることができます。
逆に言うと、中身がオープンにされているからこそ、WordPressはハッカーの格好の標的になりやすい。利用者が多いとなればなおさらです。
そのため、セキュリティ対策は不可欠。
「セキュリティ対策」と聞くと複雑に思えるかもしれませんが、強力なパスワード設定、定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入でこれらのリスクを最小限に抑え、誰でも自分のWordPressサイトを安全に保つことができます。
定期的なメンテナンスの必要性
セキュリティ対策や機能向上のため、WordPress自体のソフト、テーマ、プラグインのアップデートが頻繁にあります。
アップデートを怠ると脆弱性が発見され、セキュリティリスクが高まるので、アップデートは必須。
定期的なバックアップや更新、セキュリティプラグインの利用は最初こそ手間に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単に管理できますし、いちいちバックアップやアップデートに対応するのが面倒という人は、それらを自動化することだってできます。
初期設定の複雑さ
WordPressは最初から用意されているものではないので、サーバーを借りて自分で設定が必要です。
とはいえ、初期設定の情報はネット上にあふれるほどたくさんあり、また初心者でも簡単に出来ますので心配はいりません。
最初の設定やカスタマイズに時間がかかることもありますが、豊富なチュートリアルやWordPress情報を発信しているブログなどを活用すればスムーズに進められるでしょう。
最初の設定がわかれば、WordPressで起きる大抵のことには対応できるようになります。
当サイトでも紹介してます。
ホームページを運営していれば、管理作業は徐々に簡単になるでしょう。
また、評判の高い信頼できるレンタルサーバー会社を選ぶことで、多くの課題に対応できます。サーバー会社を選ぶ時は値段ではなく、評判で選んでくださいね。
WordPressサイト事例
WordPressを使った個人ビジネスの事例をいくつかご紹介します。
フリーランスWebライターの田中さん
田中さんは、今までの実績をWordPressでポートフォリオサイトを立ち上げました。それまでは無料のブログを利用していたのですが、WordPressだとプロが作成したような美しいサイトにできるので、信頼感が圧倒的に増します。いただいたお仕事の実績を1つずつ公開して実績を蓄積していった結果、仕事の依頼が確実に増えました。
地域密着型の整体院
整体院を経営する森田さんは、WordPressで簡単に更新できるサイトを作成。カレンダーと連携して予約システムを導入しました。からだや心に関するお役立ち情報を発信したり、お客様の声を集めて公開しました。お客様の声からの集客力が向上し、安定して予約が増えました。
ハンドメイドアクセサリー作家の鈴木さん
鈴木さんは、WordPressとEC関連のプラグインを使用してオンラインショップを開設。ギャラリー機能で作品を魅力的に展示し、簡単な決済システムを導入。Instagram連携機能も活用し、フォロワーを顧客に変換することに成功。リピーターさんが多いのが嬉しいとのこと。
ITコンサルタントの山田さん
山田さんは、WordPressでブログを始め、クライアントさんに読んで欲しい業界のトレンドや専門知識を発信。定期的な更新とその道のプロによる質の高いコンテンツにより、アクセスが増えていきました。その結果、講演依頼や新規クライアントが増えました。
個人英会話教室の中村さん
経営者の木村さんは、WordPressで見学の予約とブログを統合したサイトを構築。教室の雰囲気を知ってもらいたくてレッスンの様子を写真多めのブログ記事として更新していました。地域で教室の存在がだんだんと認知されるようになりました。
これらの事例は、WordPressの柔軟性、使いやすさ、そして各々の目的への適応性を示しています。
プラグインで必要な機能を追加して、WordPressの多様な特徴を活かすことで、様々な分野の個人や小規模ビジネスのメインツールとなっています。
制作会社さんへの丸投げはちょっと待って
ホームページ制作を業者に委託することは一つの選択肢ですが、費用面や意思疎通の課題があります。
実際、制作会社へホームページを作ってもらったのに上手くいかないという方々から相談を受けたことが、この記事を執筆するきっかけとなりました。
それならばいっそ自分で作った方がいいのではないか。
制作会社への全面的な信頼は慎重に考える必要があります。
なぜならば、サービス内容は会社によって大きく異なり、納品後のサポートやメンテナンスが含まれないケースも少なくありません。驚くべきことに、納品後の対応は一切行わない「作り逃げ」のような業者も存在します。
契約だからとはいえ、納品後にクライアントさんがちゃんと使えているかどうか知ったこっちゃないというのは、制作者としてどうなんでしょうか…。
高額な費用を支払ったにもかかわらず、更新方法が分からない、集客効果がない、結果的に活用できないホームページになって放置されたまま、という声も聞かれます。実際に拝見したホームページの中には、ありきたりな文言やテンプレート化されたデザインが目立ちました。
このような状況を考えると、ホームページを自作する方が長期的には有益でしょう。
WordPressで制作を依頼しても、その後の運用を独学で行うのであれば、最初から自作することも検討の余地があります。
制作会社に依頼する場合は、ホームページ公開後も継続的なサポートを提供する会社を選ぶことを強くお勧めします。
ホームページは公開後が本当の始まりであり、運用と改善の過程が重要なのです。
まとめ:WordPressで自分のホームページを作る
ホームページを自分で作ることは、決して難しいことではなくなりました。
WordPressが初心者に最適な理由
- 使いやすさと機能性の両立:初心者でも容易に使い始められる一方、経験を積むにつれて高度なカスタマイズも可能。
- コストパフォーマンスの高さ:無料で始められるため、初期投資を抑えつつ本格的なサイトを構築できます。必要に応じて機能を追加できます。
- SEO対策の充実:検索エンジン最適化(SEO)に優れた構造と専用のプラグインで効果的なSEO対策が可能です。
- 情報の豊富さ:利用者が多いので、オンラインコミュニティや情報が充実し、問題解決や学習に役立ちます。
- スキル向上の機会:ウェブデザインやサイト運営の技術が身につきます。
WordPressは、フリーターや個人事業主がビジネスを成長させるための強力なツール。
WordPressは単なるサイト作成ツールではなく、あなたのビジネスの可能性を広げるツール。新たなビジネスチャンスが生まれます。